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九州等のM&A成約件数が約2・5倍に 日本M&Aセンター福岡支店


今期目標は60件

東証1部上場のM&A仲介会社、株式会社日本M&Aセンター福岡支店(福岡市博多区博多駅前2丁目、鈴木康之執行役員支店長)は5月8日、2016年度の九州・沖縄・山口におけるM&A成約件数が前期比約2・5倍の44件となったと発表した。

同社は昨年4月、全国5カ所目の営業拠点として福岡営業所を開設。これまで九州地区は駐在員1人を配置し、大阪支社からの出張ベースでの対応だったが、拠点開設により九州・沖縄・山口をカバーし、相談を受けやすい環境を整備するとともに、事業承継セミナーも積極的に開催。また、提携金融機関や会計事務所との取り組みも活性化した結果、成約件数が大幅に増加した。今年4月に営業所から昇格した同支店では開設時8人だった専担者を12人まで増員しており、今期中には現地採用も開始し15人体制とする計画。

また、ニーズ掘り起こしフェーズとしては最後の開催となる九州での事業承継セミナーは前期比倍増の20カ所で開催し、今期は成約目標60件を目指す。鈴木支店長は「いずれ事業承継問題を抱えることになる、後継者未定企業の割合は管轄の9県平均で54・5%と高い水準にある。後継者不在を主因とする休廃業による雇用喪失は社会問題になっており、人員を増強しながら、さらにM&Aの有用性を浸透させていきたい」と話している。

同社は1991年4月設立。資本金10億円。中堅・中小企業に特化したM&A仲介会社で、全国の約670の会計事務所や約300の地域金融機関、そのほか商工会議所やベンチャーキャピタル、証券会社などと提携し、国内最大級のM&A情報ネットワークを構築。支援実績は累計3500件と業界トップ。

鈴木支店長は千葉県佐倉市出身、1975年10月14日生まれの41歳。明治大学商学部卒。損保会社を経て、2008年1月日本M&Aセンター入社。10年に札幌営業所長、13年本社事業法人第2部長を経て、昨年4月福岡営業所長に就任。今年4月執行役員福岡支店長に昇格。趣味はゴルフ、テニス、子どもと遊ぶこと。

2017年5月30日発行