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福岡久留米工場の工事進ちょく率は3月末で60% 資生堂


週刊経済2021年4月20日発行

来年5月の稼働予定

㈱資生堂(東京都中央区銀座7丁目、魚谷雅彦社長兼CEO)が久留米市田主丸町の久留米・うきは工業団地に建設している「資生堂福岡久留米工場」の工事進ちょく率は、3月末現在で60%に達していることが分かった。

新工場は19年2月に県、久留米市と立地協定を締結後、20年2月に準備工事に入り、4月に本格着工した。敷地面積は約10万㎡。鉄骨造り1部4階建てで、延べ床面積は約7万3000㎡。2と3階に中味製造ライン、1階と2階が充てんラインを配置、IoTなどの最先端技術や最新設備を導入することで、生産性向上を目指す。生産能力は1億1000個で、中価格帯のスキンケア製品を製造する。また、工場見学コースも設置する。投資額は400億円~500億円。工場は11月に引き渡しを終えた後、機械の搬入などを経て、3月の試運転、来年5月の本格的に稼働を目指す。また、同社では来年5月の稼働に合わせ、近隣中の高校から昨年春に20人、今年春には20人の計40人を採用したほか、中途採用を進めるなど基幹要員の確保も進めている。来年1月には有期契約のパート社員の募集活動を始めており、フル操業時には約800人~約1000人体制での稼働を目指す。

新工場は中長期戦略「VISION2020」の生産戦略で、栃木県大田原市の那須工場、大阪府茨木市の大阪茨木工場とともに、同社では埼玉県久喜市の久喜工場以来、30数ねんぶりの新工場の一つ。