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九州特化型のベンチャーファンドに出資  QTNet    九州のベンチャー企業や起業家を支援


 九州電力グループの情報通信事業会社、九州通信ネットワーク株式会社(略称QTNet、福岡市中央区天神1丁目、岩崎和人社長)は、株式会社ドーガン・ベータ(同区大名2丁目、林龍平代表取締役パートナー)が2月10日に設立した九州地区特化型のベンチャーファンド「九州アントレプレナークラブ2号投資事業有限責任組合」に出資した。同社がファンドに出資するのは初めて。
 同ファンドはベンチャー投資に関心を持つ地元企業からの出資を中心に設立されたもので、九州経済に貢献する創造性ある事業を手掛けるベンチャー企業や起業家への投資や企業価値の向上を目指している。無限責任組合員にドーガン・ベータ、有限責任組合員にQTNetのほか、アイ・ビー・ビー(廣田商事)、嘉穂無線ホールディングス、佐々木食品工業、Bridge Incubator(高橋)、西日本新聞社、福岡放送、増田石油、明治産業などの地元企業や金融機関で構成。存続期間は10年で、来年2月の最終受付に向けて引き続き出資者を募り、最大20億円のファンド規模にする予定。
 QTNetでは家庭向けの光ブロードバンドサービス「BBIQ(ビビック)」に加え、昨年からVLANなどデータ通信サービスを展開してきた自治体・企業向けでも新ブランド「QT PRO(キューティープロ)」を立ち上げて各種ICTサービスを拡充するとともに、全ての物がインターネットにつながる「IoT」や「AI(人工知能)」といった今後の大きな発展が見込まれる分野で地場企業やベンチャー企業との連携を推進している。同社では、「今回のファンド出資を通じて、九州のベンチャー企業や起業家の支援を推進することで、九州における雇用創出や九州経済の発展・活性化につながると考えている」と話している。