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九州初の物流施設、契約率80%以上で完成 東京のESR
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週刊経済2023年1月31日発行
朝倉市の「福岡甘木DC」
香港にグループ本社を置き、アジア太平洋地域で物流不動産事業を展開する㈱ESR(東京都港区、スチュワート・ギブソン社長)は1月16日、昨年12月27日に朝倉市に完成したマルチテナント型物流施設・「ESR福岡甘木ディストリビューションセンター(福岡甘木DC)」が契約率80%以上で稼働していると発表した。
福岡甘木DCは21年11月、同市甘木の自動車学校跡地(敷地面積約4万㎡)に着工し、昨年12月27日に完成した九州初の大型物流施設。鉄骨造り3階建てで延べ床面積は約7万㎡。半導体や自動車、食品、製薬会社、化粧品など幅広い製造業の工場新設や増設が相次いでいることに加え、台湾の半導体受託製造会社・TSMC(台湾積体電路製造)が熊本県菊陽町に新工場を建設し、福岡県内でも半導体関連企業の拠点拡充が進み、完成品や原料を運ぶ物流ニーズが拡大していることが80%以上の契約率につながったという。
スチュワート・ギブソン社長は「九州初となる福岡甘木DSCが無事に完成し、大変うれしく思っている。九州経済への投資需要と完成が合致したことが80%以上の契約につながった」とした上で、「今回は九州進出のテストケースと位置付けていたが、九州でも当社の強みが生かせることを確信できた。今後もマーケットを広げていきたい」とコメントした。