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九州初、ガードレール設置の最新鋭機を導入 日本乾溜工業


東九州道の設置工事で稼働予定

交通安全施設、法面工事施工の日本乾溜工業株式会社(福岡市東区馬出1丁目、沢井博美社長)は、ガードレール設置工事の最新鋭の機械を導入した。

支柱打ち込み作業にかかる周囲への騒音を軽減し、地域住民に対する生活環境への配慮が可能になる。ガードレール支柱打込機「サイレントストライカー」は全国の納車実績4台、九州では同社が初導入という。従来型はハンマーによる打撃を利用し、地面へガードレール支柱の打ち込みを行うことから、作業時の周囲への騒音が問題となっていたが、新機器は支柱自体を回転させつつ地面へ圧入するため、従来型と比べものにならないほどの静粛性を確保することができる。

騒音の抑制から昼夜を問わない作業が可能になり、都心部や交通規制による渋滞を回避できるほか、家畜に与えるストレスの軽減、作業員の騒音作業から解放されるなど適正な作業環境が確保できる。直近では、対面通行の高速道路片側1車線区間で対向車線に進入して起きる正面衝突事故を防ぐため、ワイヤーロープ式の柵を設置し効果検証が実施される計画で、同社は東九州道末吉財部IC~国分IC間約8キロの試行設置区間で、同機を導入して作業にあたる方針。同社では「一歩先を見据え、他社との差別化を図り営業活動にも力を入れていく」と話している。

2017年6月27日発行