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九州中小企業の業況判断DIは17・9ポイント低下  日本公庫福岡支店    増税駆け込み需要の反動


 日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、池隅剛志支店長)が発表した14年4月から6月までの九州地区の中小企業動向調査結果の業況判断DIは、中小企業が6・1、小規模企業がマイナス26・5だった。
 消費税増税に伴う駆け込み需要の反動の影響と考えられる。従業員が20人以上の中小企業の調査結果(704社回答)では、全産業の業況判断DIが前期(14年1~3月期)に比べ17・9ポイント低下し、6・1だった。業種別では、住宅関連の木材・木製品および窯業・土石業や、国内消費に関連する繊維・繊維製品、飲食料品で大幅に低下した。
 また従業員が20人未満の小規模企業の調査結果(703社回答)では、全産業の業況判断DIが前期(同)に比べマイナス幅が7・6ポイント拡大し、マイナス26・5だった。マイナス幅の拡大は6期ぶり。業種別では製造業、卸売業、小売業でマイナス幅が拡大、飲食店・宿泊業、サービス業ではマイナス幅が縮小した。
 来期の全産業の業況判断DIは、中小企業で3・7ポイント改善し9・7を見込んでいるが、小規模企業ではマイナス幅9・8ポイント拡大のマイナス36・3と予想している。
 業況判断指数とは、「良い」と回答した企業と「悪い」と回答した企業の割合の差を示す。