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九州リースとシティアスコムをグループ会社化 西日本FH


週刊経済2022年10月18日発行

多様なソリューション機能を拡充

㈱西日本フィナンシャルホールディングス(以下西日本FH、福岡市博多区博多駅前3丁目、村上英之社長)は10月5日、九州最大手の総合リース会社、㈱九州リースサービス(同区博多駅前4丁目、礒山誠二社長)と地場大手の情報システム開発会社、㈱シティアスコム(同市早良区百道浜2丁目、藤本宏文社長)の普通株式の一部を取得し、それぞれ持分法適用会社と連結子会社としてグループ会社化した。
西日本FHは、国内地銀上位の西日本シティ銀行を中核として、銀行・カード会社・証券会社などの子会社を有する総合金融グループを形成。グループに九州内屈指のリース会社とICT会社を加えることで、多様なソリューション機能を有する地域金融グループへの進化を目指す。今後、脱炭素をはじめとするサステナビリティへの取り組みや、デジタル化・DXといった社会課題への対応ニーズがますます強まると見込まれる。同グループでは、顧客企業のこうしたニーズに対してグループ各社が有する多様なソリューションを提供し、社会課題の解決と同社グループの業績・企業価値の向上につなげていく方針。
九州リースサービスは1974年11月設立。資本金29億3300万円。従業員159人。リース・割賦事業を中心に不動産、ファイナンス、フィービジネス、環境関連事業などを展開する九州内で首位の事業規模を誇るリース会社。2022年3月期の連結売上高は295億5500万円。西日本FHは同社に対する議決権保有比率を29・9%まで引き上げ、持分法適用会社とした。九州リースサービスは東京証券取引所や福岡証券取引所への上場を維持する。
シティアスコムは1971年1月設立。資本金4億4200万円。従業員478人。金融や流通、製造業向けを軸とした開発事業やデータセンター事業、業界トップの学校法人向けパッケージソフトなど既存事業を生かした戦略に加え、デジタルサービスなどソリューションサービス提供事業を強化している。2022年3月期の売上高は107億3600万円。西日本FHはシティアスコムを連結子会社とするために必要な他業銀行業高度等会社の認可を関係当局から取得。株式取得の結果、同社に対する議決権所有割合は 85・8%となり、連結子会社となった。