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九州の中小企業DIは7期ぶり上昇 日本公庫福岡支店


小規模はマイナス幅が拡大

㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、中谷正一支店長)が発表した2019年1月から3月までの九州地区「中小企業動向調査」結果の業況判断指数(DI)は、中小企業が前期(2018年10月~12月)比1・2ポイント増の2・8となり、7期ぶりに上昇した。
従業員数が20人以上の中小企業調査結果(592社回答)によると、製造業では金属製品や生産用機械が前期を上回る景況感を示したほか、プラスチック製品はマイナス景況から一転してプラスに好転。印刷・同関連もマイナス幅を前期の半分以下に圧縮した。非製造業では建設業が前期より上昇したほか、運送業も前期のマイナスから一転してプラスに転じた。一方でサービス業や小売業が低下した。売上DIでは、製造業が前期比1・8ポイント増の6・7、非製造業は同8・9ポイント減の8・9となっている。
また、従業員が20人未満の小規模企業調査結果(706社回答)では前期比4・7ポイントマイナス幅が拡大し、▲24となった。業種別では卸売業が同28・1ポイント減の▲29・9、サービス業が同17・8ポイント減の34・8と大幅に減少するなど、情報通信業と建設業を除くすべての業種でマイナス景況となった。情報通信業は前期比114・3ポイント増の14・3と大幅に改善し、建設業は同13・1ポイント増の20・5と堅調に推移している。
次期(19年4月~6月)の全産業DIは、中小企業が景況感の持ち直しで前期比4・9ポイント増の7・7。小規模企業は先行き不透明感の影響で同1・6ポイントマイナス幅が拡大し、▲25・6と予想している。業況判断指数とは、「良い」と回答した企業と「悪い」と回答した企業の割合の差を示している。

2019年5月1.8日合併号