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九州の中小企業DIは6期連続で悪化 日本政策金融公庫福岡支店


小規模はマイナス幅が縮小

㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、勝又政司支店長)が発表した2018年10月から12月までの九州地区「中小企業動向調査」結果の業況判断指数(DI)は、中小企業が前期(2018年7月~9月)比2・5ポイント減の1・6となり、6期連続の悪化となった。
従業員数が20人以上の中小企業調査結果(575社回答)によると、製造業では繊維・繊維製品やはん用機械、窯業・土石、飲食料品、電気機械、輸送用機械が前期を上回る景況感を示したが、印刷・同関連やプラスチック製品、生産用機械が低下。非製造業では前回マイナス景況だった倉庫業が大幅に改善。次期も好調な見通しのほか、水運業、サービス業も堅調に推移している。一方で建設業や不動産業、宿泊・飲食サービス業が低下した。売上DIでは、製造業が前期比4・8ポイント減の4・9、非製造業は同0・8ポイント増の17・8となっている。
また、従業員が20人未満の小規模企業調査結果(669社回答)では前期比3・1ポイントマイナス幅が縮小し、▲19・3となった。業種別では卸売業が同32ポイント増の▲1・8、製造業が同19・2ポイント増の▲14・1、運輸業が同6・2ポイント増の▲7・1、小売業が同5・4ポイント増の▲33とそれぞれマイナス幅を改善したが、情報通信業が同40ポイント減の▲100、飲食店・宿泊業が同13・8ポイント減の▲32・1、サービス業が同3・1ポイント減の▲17となるなど、建設業(前期比0・4ポイント減の7・4)を除くすべての業種でマイナス景況となっている。
次期(19年1月~3月)の全産業DIは、中小企業が景況感の持ち直しで前期比4・9ポイント増の6・5。小規模企業は先行き不透明感の影響で同9・4ポイントマイナス幅が拡大し、▲28・7と予想している。業況判断指数とは、「良い」と回答した企業と「悪い」と回答した企業の割合の差を示している。

2019年2月5日発行