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九州から6件が新規採択 JICA九州


週刊経済2025年1月15日発行号

中小企業・SDGsビジネス支援事業

独立行政法人国際協力機構九州センター(北九州市八幡東区平野2丁目、以下JICA九州、後藤光所長)は12月23日、2024年度募集「JIA中小企業・SDGsビジネス支援事業」の採択案件を発表した。

今回、九州で採択されたのは6件。1件目は本多機工㈱(福岡県)の「マレーシア、パーム油残渣処理に資するファインバブル発生ポンプのビジネス化実証事業」。2件目は㈱ネオス(福岡県)の「フィジー、だれもが安全な水を利用できるよう無収水を削減する水道検針スマホアプリにかかわるビジネス化実証事業」。3件目は日本乾溜工業㈱(福岡県)の「東南アジア地域竹短繊維入り土系舗装材のニーズ確認調査」。4件目は㈱九建総合開発(熊本県)の「マレーシア、一般道において、その場で既設アスファルトを再生・再利用する路面補修のニーズ確認調査」。5件目はオーシャンソリューションテクノロジー㈱(長崎県)の「インドネシア、AI解析航跡情報システムを活用した水産資源の持続可能性向上にかかるビジネス化実証事業」。6件目はLiaison Design㈱(長崎県)の「インドネシア、日本の介護DXツールによる外国人介護人材の介護技能強化にかかるニーズ確認調査」。

中小企業・SDGsビジネス支援事業はニーズ確認調査、ビジネス化実証事業の2段階あり、それぞれの段階に応じて旅費、機材費、輸送費、現地活動費、外部人材活用費、現地から日本への人材受け入れ活動費、管理費などが負担される。同事業は2010年度以降、これまでに九州から102企業(案件)が採択されている。

JICA九州では「中小企業・SDGsビジネス支援事業は、開発途上国の課題解決に貢献する日本の民間企業などのビジネスづくりを支援する。政府開発援助(ODA)を通じて築いてきた開発途上国政府とのネットワークや信頼関係、ノウハウなどを活用し、価値の共創に取り組んでいる」と話している。