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九州から3件が新規採択 JICA九州


週刊経済2021年11月23日発行

中小企業・SDGsビジネス支援事業

独立行政法人国際協力機構九州センター(北九州市八幡東区平野2丁目、以下JICA九州、吉成安恵所長)は10月19日、2021年度第一回「JIA中小企業・SDGsビジネス支援事業」の採択案件を発表した。
今回採択されたのは㈱杉養蜂園(熊本県)のバヌアツにおける生物多様性保全と女性の社会参加に貢献する養蜂ビジネスのための案件化調査。T‐PLAN㈱(大分県)のパラオでの小型電気自動車、太陽光蓄充電システム、姫島モデルを活用した温暖化対策案件化調査。㈱サナス(鹿児島県)のカンボジア北西部におけるキャッサバ生産性向上および澱粉バリューチェーン強化に関する基礎調査の3件。中小企業・SDGsビジネス支援事業は基礎調査、案件化調査、普及・実証ビジネス化事業の3段階あり、それぞれの段階に応じて旅費、機材費、輸送費、現地活動費、外部人材活用費、現地から日本への人材受け入れ活動費、管理費などが負担される。同事業は2012年度から実施されており、これまでに九州から87企業(案件)が採択されている。
JICA九州では「コロナ禍にも関わらず、九州の企業の積極的な海外展開姿勢が続いている。また、九州の企業で初のバヌアツとパラオという大洋州の案件が採択された」と話している。