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九大の知的財産を活用し地域企業の事業を支援 西日本シティ銀行


週刊経済2021年2月16日発行

成長支援プラットフォームを活用

㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前3丁目、谷川浩道頭取)は2月1日、国立大学法人九州大学(以下九大、本部・同市西区元岡、石橋達朗総長)と連携し、大学が有する知的財産と地域企業を結びつけ、新規事業開発などの事業支援を開始した。
両者は2014年に組織対応型連携協定を締結し、地域企業の「ビジネス創造交流会」を定期的に開催するなど新規ビジネス創造に向けた連携を実施している。今回、同行が昨年6月に導入した地域企業の成長支援プラットフォーム「西日本FH Big Advance(ビッグアドバンス、以下BA)」のオープンイノベーションのパートナーに九州大学を迎えたもので、同プラットフォームを活用した大学と地域企業のマッチングは九州初の取り組み。連携のスキームは①九大がBAに保有する知的財産を掲載②同行の取引先企業がBAに自社技術・ノウハウを提示し、九大との連携にエントリー③同行がその情報を九大に提供④同行が取引先企業と九大のマッチングを調整し面談を実施⑤同行が取引先企業に九大の知的財産を活用した事業支援を提案―となっている。
Big Advanceは、昨年12月に東京証券取引所マザーズに上場したフィンテック企業、㈱ココペリ(東京都千代田区、近藤繁CEO)が開発した地域企業の成長支援プラットフォームで、金融機関毎にビジネスマッチングや福利厚生サービスなど、企業が抱えるさまざまな経営課題にワンストップで応えるwebサービスを展開できる。BA内のオープンイノベーションサービスには、数百社の大手企業がパートナー企業として参加し、会員企業の技術・アイデアとパートナー企業の技術・リソースを組み合わせることで、これまでにない新たなサービス・製品の創出ができるという。