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久留米市のLNGサテライトプラント完成  西部ガスグループの筑後ガス圧送    建設費約13億円


 西部ガスグループの筑後ガス圧送株式会社(久留米市、難波正弘社長、西部ガス百%出資)が、同市津福本町に建設していたLNG(液化天然ガス)サテライトプラント「久留米工場」がこのほど完成し、都市ガスの供給を始めた。
 サテライトプラントは、LNG受入基地(一次基地)からタンクローリーで輸送されてきたLNGを受け入れて貯蔵し、需要に応じて気化して都市ガスを供給する基地(二次基地)。久留米工場は敷地面積5800平方m。主要設備はLNG貯槽(100kl×2基)、LNG気化器(6t/h×3基)、ローリー受入設備(2口)、本社兼工場管理棟などで、ひびきLNG基地(北九州市若松区)からタンクローリーで輸送されるLNGを受け入れて都市ガスを製造する。建設費は約13億円。
 これまで筑後エリアでは同社がガス導管事業者として、西部ガス福北工場(福岡市東区)からパイプライン(久留米ライン)を通じて同地区のガス事業者に卸供給してきた。同地区は産業用分野を中心に都市ガス需要が増加しており、今後も需要拡大が見込まれることから「久留米工場」と「久留米ライン」の2つを活用して都市ガスを供給し、ガス需要に対応する。同社では「ガスの安定供給性や災害、事故発生の際のセキュリティの向上を図っていく」と話している。