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久留米市と医療的ケア実施に関する覚書 久留米大学


週刊経済2022年1月12日発行

安全性確保や保護者、教職員の負担軽減へ

久留米大学(久留米市旭町、内村直尚学長)は12月28日、久留米市(大久保勉市長)と同市立小学校、中学校に通う医療的ケア実施に関する覚書を締結した。
人工呼吸器による呼吸管理や、たん吸引など日常で医療的ケアが生じる児童(医療的ケア児)に対して、学校設置者に支援の責務を求める「医療的ケア児およびその家族に対する支援に関する法律」が2021年9月に施行されたもの。同大学では市立小、中学校での医療的ケア実施における安全性確保や、対象児童や生徒とその保護者、教職員などの安心の維持向上を図る。おもに医学部や看護学科、同大学附属病院が医療的ケアの技術的助言、人間健康学部総合こども学科が医療的ケア実施に関する基本方針や方向性を助言していく予定。内村学長は「高等教育機関の知見を活かし、久留米市と一体となって教育環境の改善につなげたい」と話している。