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久留米・鳥栖広域情報の株式取得 筑邦銀行


週刊経済2022年1月18日発行

合弁会社通じて事業承継を支援

㈱筑邦銀行(久留米市諏訪野町、佐藤清一郎頭取)は昨年12月27日、事業承継ファンドの㈱Yamatoさわかみ事業承継機構(東京都千代田区、吉川明社長)との合弁会社を通じて、久留米・鳥栖広域情報㈱(久留米市百年公園、岩﨑敏幸社長)の全株式を取得した。
両社では後継者不在など事業承継に課題を抱える中小企業にファンド「ちくぎん事業承継投資事業有限責任組合」(ファンド総額10億100万円)を通じて投資し、事業継続や雇用の維持を目指す取り組みを20年11月から実施。今回が一号案件となる。新社長には久留米ガス、本村商店の社長を努めた岩﨑氏が同日付で就任。合弁会社の㈱ちくぎん事業永久承継では同社の株式を永年保有し、事業継続を支援する。同行では「中小企業廃業の急増により、2025年頃までに約650万人の雇用、約22兆円のGDPが失われる可能性がある『2025年問題』が問題視されている。事業承継問題を積極的に解決し、『必要な企業は地域に残す』『地域の雇用を守る』ことで、地域とともに成長・発展していくことを目指す」と話している。