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久留米・藤光産業団地に新工場 たかのフーズ 来年12月の稼働予定
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冷凍コロッケの製造・販売、有限会社たかのフーズ(福岡市博多区新和町2丁目、高野孝治社長)は8月26日、久留米市が分譲した藤光産業団地に新工場を建設することに伴い、同市と立地協定を締結した。
総投資額は約5億円。工場の名称は「たかのフーズ久留米工場」(仮称)。敷地面積は5226平方m。平屋建てで、延べ床面積1800平方mの工場を建設する。新工場には厚生労働省が推奨するHACCP(ハセップ)に対応した一貫生産ラインを導入、主力商品の冷凍コロッケを製造する。コロッケの生産能力は1日15万個で、稼働から2年後のフル操業を目指す。また、工場新設に伴い、久留米市内から25人を新規雇用する。福岡市内の現工場は、コロッケの原材料であるジャガイモなどを使った新商品の開発、製造拠点に転換するという。
久留米市役所8階の市長特別応接室であった調印式では、福岡県企業立地課の高原稔課長の立ち合いで高野社長、楢原利則市長が覚書を交わした。調印式終了後の会見で、高野社長は「取引先の物流拠点が鳥栖に立地していること、福岡市内の工場周辺にはマンションの立地が相次ぎ、工場の拡張が難しいことから久留米への新工場建設に踏み切った」と経緯を説明、「主力商品であるコロッケの生産状況のほか、久留米のブランド農産物を活用した商品開発、全国、海外を見据えた事業を展開していきたい」と話した。また、楢原市長は「利便性や良好な交通アクセスに恵まれた藤光産業団地に進出されることを心から歓迎したい。同社の進出は多種多様な産業集積を進める本市の企業誘致の強み、励みとなる」と歓迎の言葉を述べた。
同社は1969(昭和44)年創業、91年3月設立。資本金は1000万円で、現在の売上高は約4億円。量販店や飲食店向けの冷凍コロッケを製造販売している。現在の生産能力は1日3万5000個。従業員数は36人。高野社長は「新工場稼働から2年後にフル生産の約15万個体制で生産、5年後には工場の人員数を40人、売上高で7億円~8億円を目指す」としている。