NEWS

  • 地域

久留米ビジネスパークの新工場を稼働  川崎市の株式会社ダンガロイ    10年までに増産対応


 切削工具メーカー・株式会社ダンガロイ(本社・川崎市幸区堀川町、徳永昭大社長)は、7月2日、子会社で現地工場の佐賀ツール株式会社(佐賀県基山町、川越照彦社長)を久留米市宮ノ陣町3丁目の久留米ビジネスパーク内に新築移転した。移転を機に社名も株式会社ダンガロイ九州に変更した。
 場所は久留米運送研修センターに隣接する久留米ビジネスパーク内北側。敷地面積は約1万5,000平方メートル。鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約9,730平方メートル。金型などの切削工具に使用される超高圧焼結対の刃先交換チップ、切削工具などを生産し、2010(平成22)年までに総投資額25億円をかけ、月産10万個(年間約30億円)体制を構築する。株式会社ダンガロイ九州の社長には佐賀ツール株式会社の川越照彦社長が就任する。従業員数110人でスタートするが、2010年までの増産に併せて約200人まで増やしていく方針。
 株式会社ダンガロイでは「株式会社ダンガロイにおける西の生産拠点と位置付けて、生産活動を展開する。刃先交換チップ、切削工具の増産を図り、顧客の需要に応えていきたい」(総務部広報担当)と話している。
 同社は1934(昭和9)年創業。資本金は80億円。グループ売上高は461億4,600万円、経常利益は65億400万円。国内では初めて、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ「超合金」の開発に成功、鉄などの金属類を切削する刃物や工具を生産する専業メーカー。2005年11月に中国・厦門で刃先交換チップの一貫生産工場を新設して需要増に対応してきたが、九州地区に新たな拠点を設けることで、生産と売り上げ規模の拡大を図る。