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主力素材に肌の症状を改善する新たな有効性を実証   東洋新薬   今後の商品開発や新たな販売先開拓に弾み


 健康食品受託メーカーの株式会社東洋新薬(福岡市博多区博多駅前2丁目、服部利光社長)はこのほど、同社が独占供給するポリフェノール高含有素材「フラバンジェノール」に、肌のシミ、くすみ、肌荒れなどの改善効果があるとする新たな有効性を実証した。 
 福岡大学医学部と神戸大学医学部の共同研究による臨床検査で得られたもので、10月9日に開催された日本美容皮膚科学会学術集会で発表した。
 治療効果の検証は、肌の諸症状をもつ成人77例に対し、フラバン ジェノールを1日あたり40ミリグラムずつ、24週間にわたり投与した後、医師によってその有効性を判定。その結果、「やや有効」が12週目で78%、24週目で91%に達したのに加え、皮膚レプリカの解析でも「しわ」の最大深度や面積率の減少が認められたという。
 同社では「単に学術的裏付けの一環という枠を超え、フラバンジェノ ールの付加価値強化という点で意義のある発表。今回の知見で、今後の商品開発や新たな販売先開拓に弾みをつけたい」と話している。
 フラバンジェノールは、フランス海岸松の樹皮抽出物で、ポリフェノールの中でも高い機能性を有するOPC(オリゴメック・プロアントシアニジン)を豊富に含有する素材。これまでサントリーの「フラバン茶」に代表されるように、循環系改善の有効素材として注目を集めてきた。
 同社は1997年設立、資本金5,000万円、従業員数100人。03年3月期は売上高が66億円だった。