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中間期業績予想を上方修正 日本タングステン


週刊経済2022年8月30日発行

売上高は10・8%増65億円へ

タングステン、モリブデンメーカーの日本タングステン㈱(福岡市博多区美野島1丁目、後藤信志社長)は2023年3月期中間決算(4~9月)の業績予想を上方修正した。
前連結会計年度中に購入した原材料の割合が比較的多く、供給制限や輸入調達コストの増加などの物流面の支障がなかったため、当初想定した原価率の大幅な悪化にならなかったことや製造経費や販管費圧縮で営業利益は予想値を上回った。このため中間期連結売上高は、期首予想62億円から65億円。経常利益は4億5千万円から6億8千万円。営業利益は3億6千万円から5億4千万円に上方修正。前年同期比は売上高が10・8%増、経常利益が9・8%増、営業利益は11・8%増で増収増益を見込む。同社では「原材料価格高騰の影響は現地点の相場の状況により、当初想定からやや軽減されると推測されるものの、ロシア、ウクライナ情勢の長期化、為替の動向、さらには感染症リスク継続など、依然として業績の下振れリスクも多く、先行き不透明な状況は続く」としている。