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中間期売上高は1・9%増の1865億円  ヤマエ久野    熊本地震の損失計上で純利益は10・9%減


 食品関連と住宅関連を軸とした九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野株式会社(福岡市博多区博多駅東2丁目、網田日出人社長)の2016年9月中間期連結決算は、売上高が前年同期比1・9%増の1865億3600万円、経常利益が0・2%増の19億5100万円と増収増益となった。
 主に属する流通業界では、生活必需品に対する消費者の節約・低価格志向が継続し、物流コストのアップやオーバーストアなどに起因する激しい価格競争の中で生き残りをかけた機能充実とローコスト競争がさらに激化する中、各事業での新規取引先の獲得や既存取引先でのシェアーアップなどで売上高は前年同期と比べて34億1100万円の増収となった。
 一方、利益面はグループ一丸となって販売益の確保やローコストオペレーションの追求による経費の節減に努めた結果、経常利益は微増となったが、営業利益は4・1%減の16億8200万円だった。上半期純利益は、今年4月の熊本地震でグループの熊本地区の事務所や物流センターが被災したため、その損失や災害損失引当金繰入額を特別損失に計上し、10・9%減の10億3700万円となった。
 現中期計画の最終年度となる今期の通期連結業績の見込みは売上高が前期比5・8%増の3900億円、営業利益が5・5%増の41億円、経常利益が5・4%増の46億5000万円、当期純利益が32・0%減の23億円と5月10日に公表した予想を据え置いている。