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中間期、国内外の発電所需要で売上微増に  岡野バルブ製造    営業利益は約3・9倍


 プラント向けバルブ製造の岡野バルブ製造株式会社(北九州市門司区中町、岡野正紀社長)の15年11月期中間決算(14年12月~5月)は、売上高は前年同期比0・8%増の34億1400万円、経常利益は同10・7%増の2億2000万円で増収増益だった。
 主力のバルブ事業では、国内の原子力発電所、新設火力発電所向けの需要が旺盛で、海外でも台湾、中国などの新設プラント向けの販売が伸び、増収をけん引した。一方、メンテナンス事業では一部予定されていた大型点検工事が下期にずれ込むなど、売上高は低調に推移。全体の売上高は微増に留まった。収益面では、バルブ事業で利益率の高い取替部品の販売が増加し、売上利益率が改善された結果、営業利益は同約3・9倍の1億4300万円となった。一方で、前期に営業外収益として東日本大震災に伴う賠償金を計上していた反動で、経常利益の増加幅は抑えられた。中間純利益は同0・9%減の1億600万円だった。
 通期の見通しでは、繰り延べとなった大型点検工事の増収分などを踏まえ、売上高は前期比4・2%増の77億5000万円、経常利益は同44・9%増の5億1000万円で増収増益を見込む。