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中間売上収益は2635億円で過去最高 安川電機


週刊経済2022年10月18日発行

営業利益は16・4%増の312億6千万円

モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小笠原浩代表取締役会長兼社長)は10月7日、2023年2月期第2四半期(2022年3月~8月末)連結決算で売上収益が前年同期比9・8%増の2635億2800万円となり、中間期で過去最高を更新。営業利益は同16・4%増の312億6千万円で増収増益となったことを明らかにした。
製造業全般で生産の高度化・自動化を目的とした設備投資需要が好調に推移。主に、電気自動車(EV)化やリチウムイオン電池関連などの需要拡大が継続したことに加え、アメリカを中心に半導体・電子部品市場で設備投資が活発化。また、オイル・ガス関連の需要も高い水準で推移した。一方、中国では新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)から正常化に向けた動きが見られたものの、設備投資の本格的な回復には至らなかった。欧州では経済正常化に伴う市況回復が続き、自動車や木工機械などを中心に需要は堅調に推移している。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比4・1%増の1213億1200万円、営業利益が同19・7%減の157億9900万円。ロボットの売上収益が同19・9%増の1035億7100万円、営業利益が同56・6%増の108億9200万円。システムエンジニアリングの売上収益が同9・3%減の246億700万円、営業利益が同21・1%減の9億6千万円。
同社では、利益面について売上増加による改善はあるものの、原材料費や物流費高騰による影響が想定より大きくなっていることから、今年4月に発表した2023年2月期通期連結業績を修正。売上収益を5500億円(前回予想は5250億円)、営業利益を700億円(同750億円)としている。