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中部・北海道電力管内で電力小売り開始 自然電力


今春には全国展開も

自然エネルギー発電開発の自然電力㈱(福岡市中央区荒戸1丁目、磯野謙社長)は2月1日、中部電力、北海道電力管内において電力小売り事業を開始した。

同社はグループ累計800MWの太陽光・風力発電所の企画・開発・EPC、運営・保守、また小水力・バイオマス事業に携わってきた実績をなど生かし、2017年11月から「自然電力のでんき」という名で電力サービスの提供をスタート。法人、個人を対象に、東京、関西、九州エリアで提供を開始していた。今回の中部電力、北海道電力管内へのサービス開始を弾みに、他エリアへの展開も順次進め、今春には全国でのサービス提供を目指す。

同社は実質的に「100%自然エネルギー由来」「CO2排出量ゼロ」の電気を実現するため、「非化石市場」で供給電力全量分の「非化石証書(FIT)」を購入。加えて太陽光・風力・小水力など、グループが設置する発電所からの電力も供給しており、将来的にはその割合を高めていくほか、世界的に気運が高まっている「RE100」(100%自然エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が参加する国際ビジネスイニシアチブ)に向け、固定買取制度を使わないサービスやオフグリッドの電力供給モデルの提供も進めていく。

同社では「自然エネルギー需要を喚起する取り組みが自然エネルギーの普及のみならず、持続可能な社会の構築に貢献すると考えている。業界内外の事業者や利用者との連携を深めながら事業を推進したい」としている。

2018年2月14日発行