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中小企業DIは6期ぶりにプラス景況 日本公庫北九州支店


週刊経済2023年5月16日発行号

売上DIは2期連続プラス

㈱日本政策金融公庫北九州支店(北九州市小倉北区鍛治町1丁目、諏訪宣善支店長)が発表した2023年1月から3月までの北九州地区「中小企業動向調査」結果の業況判断指数(DI)は、前期(22年10月~12月)比10ポイント上昇し、6期ぶりプラス景況となった。売上DIは同6・9ポイント増の13・7で2期連続プラス景況となっている。
対象エリアは北九州市および直方市、田川市、行橋市、豊前市、中間市、遠賀郡、田川郡、京都郡、築上郡、鞍手郡鞍手町。従業員数が原則20人以上の中小企業調査結果(51社回答)によると、飲食料品や金属製品、鉄鋼、生産用機械、窯業・土石を中心とする製造業の業況判断DIは、前期比26・8ポイント増の15・0となり、2021年7月~9月期以来、6期ぶりプラスに転じた。卸売業やサービス業、小売業、運送業などの非製造業は同1・4ポイント減の6・6となったものの、2期連続でプラス景況を維持している。
また、経営上の問題で見ると、「求人難」(前期は29・7%)と「売上・受注の停滞、減少」(同24・3%)が27・0%と同率で最も多く、次いで「原材料高」が18・9%(同10・8%)、「人件費や支払利息等の増加」が8・1%(同8・1%)、「製品安や値下げの要請」が2・7%(同2・7%)の順。
次期(2023年4月~6月)の業況判断DIは、一部の業種で弱さがあるものの、持ち直しの動きがあることからDI値6・1と予想している。