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中小企業DIは3年ぶりプラス景況に 日本公庫福岡支店


週刊経済2022年11月8日発行

小規模は13期連続悪化

㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、浜晋治支店長)が発表した2022年7月から9月までの九州地区「中小企業動向調査」結果の業況判断指数(DI)は、中小企業が前期(2022年4月~6月)比8・7ポイント減の▲1・0となり、前期の上昇から再びマイナス景況に転じた。
従業員数が20人以上の中小企業調査結果(598社回答)によると、製造業では飲食料品と窯業・土石が前期のプラス景況からマイナス景況に一転したものの、生産用機械が前期のプラスDI(業況判断)10から同30まで伸長。木材・木製品も前期DI40から同18に低下したもののプラス景況を維持している。非製造業では卸売業がDI15、サービス業が同8と前期より約20%低下したものの、プラス景況を維持。一方、小売業および建設業が前期のプラス景況からマイナス景況に転落。建設業はマイナス幅が前期のDI6から▲27とマイナス幅が拡大した。売上DIでは製造業が前期比1・1ポイント増の9・8と4期連続で上昇。非製造業は同0・2ポイント下落したものの、2期連続プラス景況を維持している。
また、従業員が20人未満の小規模企業調査結果(740社回答)では前期比5・9ポイントマイナス幅が拡大し、▲37・2となった。製造業をみると前期比11・9ポイント減の▲33・8、非製造業では同5・2ポイント減の▲37・6。業種別では卸売業が前期比7・3ポイント増の▲25、小売業が同1・4ポイント増の▲44・6とマイナス景況を改善したものの、飲食店・宿泊業が同30・8ポイント減の▲59・8、運輸業が同23・5ポイント減の▲29・4、情報通信業が同7・1ポイント減の▲50、サービス業が同2・6ポイント減の▲33・1、建設業が同1・2ポイント減の▲15・6と依然マイナス景況となっており、厳しい状況が続いている。
次期(22年10月~12月)の全産業DIは、中小企業が前期比2・7ポイント増の1・7。小規模企業は同0・9ポイントマイナス幅が拡大し、▲38・1と予想している。業況判断指数とは、「良い」と回答した企業と「悪い」と回答した企業の割合の差を示している。