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中小企業DIは前期上昇から再びマイナス 日本公庫北九州支店


週刊経済2022年11月8日発行

マイナス景況は4期連続

㈱日本政策金融公庫北九州支店(北九州市小倉北区鍛治町1丁目、諏訪宣善支店長)が発表した2022年7月から9月までの北九州地区「中小企業動向調査」結果の業況判断指数(DI)は、前期(22年4月~6月)比8ポイント減の▲17・6となり、前期の上昇から再び悪化した。マイナス景況は4期連続。売上DIは同5・7ポイント減の▲7・5となっている。
対象エリアは北九州市および直方市、田川市、行橋市、豊前市、中間市、遠賀郡、田川郡、京都郡、築上郡、鞍手郡鞍手町。従業員数が原則20人以上の中小企業調査結果(54社回答)によると、飲食料品や金属製品、生産用機械、窯業・土石を中心とする製造業の業況判断DIは、前期比15ポイント減の▲15となり、6期ぶりマイナス景況に転じた。卸売業や小売業、サービス業、運送業などの非製造業は同5・1ポイント減の▲19・4と前期の上昇基調から再びマイナス景況となっている。
また、経営上の問題で見ると、「原材料高」が36・4%(前期は25%)と最も多く、次いで「売上・受注の停滞、減少」が25%(同30%)、「求人難」が18・2%(同25%)、「人件費や支払利息等の増加」が4・5%(同0%)、「製品安や値下げの要請」が2・3%(同0%)の順。
次期(2022年10月~12月)の業況判断DIは、新型コロナ禍の影響で依然厳しい状況が続いているが、一部持ち直しの兆しがあることからDI値0・0と予想している。