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中国向けにLNGトライアル出荷 西部ガス


ISOタンクコンテナを利用して

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、道永幸典社長)は1月27日、ひびきLNG基地(北九州市若松区)から中国・上海市のジャスダ・エナジー・テクノロジー社向けに、ISOタンクコンテナ(※)を利用したLNG(液化天然ガス)のトライアル出荷をした。
LNGを出荷する際の手順や安全性を検証することを目的としたもので、ひびきLNG基地でコンテナにLNGを充てんした後、北九州港のひびきコンテナターミナルにトレーラーで陸上輸送し、定期コンテナ船に積み替えて上海港へ海上輸送した。今回はコンテナ15個(LNG出荷量・約270トン)を一度に輸出。海外向けのコンテナによる一度のLNG出荷量としては国内で最大規模となった。
近年天然ガス需要が増加する中国では、ISOコンテナを利用したLNG需要も高まっており、西部ガスでは需要地に近いひびきLNG基地から一定量まとめて出荷することで需要獲得を目指す。同社では「ひびきLNG基地を活用したグローバルビジネスを推進し、アジア地域におけるLNG取引の拠点化を進め、供給多様性の拡大および自由度の向上に貢献していきたい」と話している。
※国際基準(ISO規格)に基づいて製造された安全性の高いコンテナ。

2020年2月11日発行