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中国上海市に合弁会社設立  ランテック    現地企業とセンコーの3社で


 冷凍、冷蔵の食品輸送を手掛ける株式会社ランテック(福岡市博多区古門戸町、瀧内貞男社長)は2月、事業を展開することを目的に合弁会社を設立する。海外初進出。
 同社と資本業務提携を結んでいる常温輸送のセンコー株式会社(大阪市北区淀川中1丁目、福田泰久社長)と、中国で航空貨物輸送代行などを手掛ける現地国営企業シノトランスエア社(上海)の3社で運営する。出資比率はシノトランスエア社が50%、同社とセンコーがともに25%。登録所在地は上海市浦東新区で、資本金は日本円で約1億9000万円。合弁期間は20年間。現地に同社から1人が入る予定。昨年12月に現地で3社の社長が合弁契約基本合意書に調印している。今後は、2017年7月に現地、上海浦東国際空港に隣接する土地に冷凍、冷蔵物流センターを稼働する計画で、2024年度までに中国国内の主要都市8カ所で同様の物流センターを開設する予定。同社は「中国国内で進む冷凍、冷蔵食品の物流需要を取り込んでいきたい。当社の強みである冷凍、冷蔵輸送とセンコーの海外進出実績ノウハウを相互共有し生かしていきたい」と話している。
 同社は1953年7月設立。資本金5億1980万円。売上高420億円(2015年3月期)。東京、仙台、大阪など国内32カ所に事業所を構えている。同社は2014年7月に大手物流会社センコー株式会社と資本業務提携をしており、昨年4月には海外事業部を設立している。