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中国の大学と提携し福岡―中国で技術者を育成 ウィッツェル 福岡事務所を教育拠点に
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三次元CAD設計請負(技術者派遣)、技術コンサルティングのウィッツェル株式会社(東京都、奥田稔社長)は、今年十月から中国福建省の大学・福建工程学院で、技術者育成の講座を開講する。受講後は福岡トレーニングルーム(福岡事務所・福岡市博多区博多駅前二丁目)でOJTを実施し、設計技術者として日本や中国での就職を支援する。
実践的な教育、雇用機会の提供を課題としていた大学側と、技術者不足を補う人材育成が必要だった同社の思惑が一致。中国の学生および社会人を対象とした技術者養成講座を開講するもので、現在は説明会を開くなど、募集活動中。初年度の受講者数は百人を目指している。
講座は、日本の製造業の開発プロセスを実践的に学ぶ「高品質設計プロセス体験コース」と、高度な三次元CAD技術を集中的に学ぶ「三次元CADモデリング強化コース」の二講座、期間は四カ月。講師には日本企業の第一線で活躍する技術者七~八人の派遣が決定している。両コースを修了した学生で、同社での就労を希望する学生には、福岡トレーニングルームで三カ月のOJTを実施。その後は、同社のアウトソーシング事業を通じて日本や中国で設計技術者として就職できる。このような受講前の雇用契約は、中国ではよくあるシステムだが、日本企業での導入は珍しいという。
また、同社福岡事務所はアジア進出の拠点にするとともに、専門教育事業推進室とトレーニングルームを設置した技術者養成拠点としても機能を拡大させる計画。奥田社長は、「今回の提携をベースに、今後は日本から中国への短期留学制度や日系企業への中国人技術者の派遣・紹介、中国企業への日本技術者・コンサルタント派遣なども手掛けていく」と話している。
同社は〇一年十二月設立、資本金は四千九百万円、従業員数は四十七人。
2004.8.3 発行 週刊経済より