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中古住宅の再販好調で売上高60億円突破 下関市の東武住販


前年比42件増の369件を販売

山口、福岡で不動産事業を展開する㈱東武住販(下関市岬之町、荻野利浩社長)の2017年5月期決算は、売上高が前期比13・6%増の61億896万円、経常利益は同2・5%増の5億7500万円で増収増益となった。

16年6月に福岡市博多区に福岡支社、17年4月には飯塚店を出店。主力事業の住宅再販において前年比42件増の369件を販売するなど、当初予定より1年前倒しで売上高60億円を突破し、増収増益につながった。主力事業は、不動産売買事業で販売用不動産の品ぞろえを強化、情報更新頻度アップやインターネット活用による集客力の向上によって売上高は前期比15・0%増の57億3894万円、営業利益は同8・0%増の8億450万円だった。

不動産賃貸事業では不動産管理件数や請負工事額は前年を上回った一方で、賃貸仲介件数が減少したことで売上高は同2・0%減の1億3977万円、営業利益は同17・2%減の2457万円となった。不動産関連事業では請負件数が前年を下回ったことや、保険代理店事業における前事業年度の制度変更に伴う駆け込み需要発生の反動減などから売上高は同32・5%減の9760万円、営業利益は同62・0%減の915万円となった。その他の事業では介護福祉事業のリフォーム工事請負高が前年を上回ったことに加えて、介護用品の販売やレンタルも増加したことで、売上高は同33・2%増の1億3263万円、営業利益は同57・9%増の421万円だった。

今期は自社保有の中古住宅の商品力を高めるとともに、在庫確保にも取り組み、販売件数は前期比6・0%増の391件を見込む。また、法人や富裕者層などに向けた新たな事業領域にも着手し、収益源の多様化を図り、売上高は同6・4%増の65億円、経常利益は同12・6%増の6億500万円の増収増益を見込んでいる。

2017年9月12日発行