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不採算案件見直しなどで減収増益 協立エアテック


週刊経済2022年3月1日発行

経常は6・4%増の6億8300万円

空調設備機器製造の協立エアテック㈱(粕屋郡篠栗町大字和田、久野幸男社長)の2021年12月期連結決算は、売上高が前年同期比0・3%減の98億9200万円、経常利益は同6・4%増の6億8300万円の減収増益となった。
不採算案件の見直しやコスト削減、高付加価値製品の販売に重点をおいた営業活動で利益を確保。部門別にみると、ビル設備部門では半導体工場建設など製造業の堅調な設備投資や首都圏において大型都市再開発案件などの受注があり、価格競争の激化による厳しい受注環境の中で、主力製品であるダンパー・吹出口・VAVを含むシステム機器を重点的に販売した。住宅設備部門は、新型コロナなどの影響で新規住宅着工件数が減少する中で、既存顧客を中心とした受注確保やウェブ販促に取り組んだことで、部門売上高は1億6千万円増加している。主な製品別ではビル設備部門のダンパーが同1・4%増の28億2千万円、吹出口が同8・3%減の22億1800万円、ファスユニットが同23・4%増の4200万円、住宅設備部門の全館空調システム・24時間換気システムなどが同4・7%増の35億4800万円となった。
今期の売上高は同2・1%増の101億円、経常利益は同18・1%減の5億6千万円の増収減益を見込んでいる。