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不採算カットも主力の味付け揚げ好調で微減収の90億円  オーケー食品決算    不採算の生あげ撤退で経常3倍増


 業務用味付け油あげ製造販売のオーケー食品工業株式会社(朝倉市小田、大重年勝社長)の3月期決算は、売上高が前期比0・4%減の90億1800万円、経常利益は3倍増の3億3800万円だった。
 当期は、不採算分野の「市販用生あげ」などから撤退したが、主力の「味付あげ」が好調に推移したため、売上高はほぼ前期並みとなった。一方、不採算分野からの撤退と原油安による燃料費低下などの経費減で利益は大幅に伸び、営業利益は2・7倍の3億3900万円、当期純利益は3・1倍の2億9100万円となった。大重社長は「味付けあげの販売が、コンビニ、スーパー、弁当店など全体的に伸び、納入先も増えて全体の売上高も前期並みを確保できた」と話している。
 今期は、主要原材料価格の高止まりなどから、売上高は微増の90億5000万円、利益面では燃料費や減価償却費の増加を見込み、営業利益は11・7%減の3億円、経常利益は11・4%減の3億円、当期純利益や14・1%減の2億5000万円を予想。大重社長は「燃料費の値上がりなどを想定して減益予算としているが、今期も包装関係の機器を増強する予定で、その設備投資分も計上するため、実質的には増益を確保する必要がある」という。