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不動産投資ファンド向けの物件開発を加速   ディックスクロキ   天神に15階建てビルも計画


 賃貸マンション建築販売の株式会社ディックスクロキ(福岡市中央区高砂2丁目、黒木透社長)が、不動産投資ファンド向けの物件開発を加速している。
 まず、福岡市博多区住吉3丁目に15階建ての賃貸マンションを建設中。場所は同町、TVQ九州放送本社ビル近く。総戸数は202戸で07年3月の完成予定。既にオーストラリアの投資銀行・マッコーリー銀行に約30億円で売却を予定(契約済み)している。
 また同博多区中洲5丁目の那珂川沿いでは、14階建ての賃貸マンションを建設している。総戸数109戸、テナント8区画で、3階以上が居室。来年3月末の完成予定で、同物件もマッコーリー銀行へ約19億円で売却予定(契約済み)。そのほか、07年2月の完成をめどに、同中央区白金2丁目に13階建てマンションを建設。同物件も約5億円強で不動産投資ファンドに向けて売却を予定している。
 また、同中央区天神2丁目のホテル跡地に、15階建ての商業ビル建設も計画している。来年着工予定で、08年のオープンを目指す。ビルの内容は未定だが、ビジネスホテル、賃貸オフィス、物販商業施設の中から併設も含めて検討する。完成後は、不動産投資ファンドなどに、約60億円弱で売却予定。売却されれば、同社がこれまで手掛けてきた一棟売りで、過去最高額になるという。
 同社は1991年設立。資本金は3億2,545万円。04年3月期の売上高は156億円。既に、今年3月までで、同社が企画・開発し、不動産投資ファンドに供給した新築賃貸マンションの累計額は200億円以上になった。
 黒木社長は宮崎県出身。1955年3月21日生まれの50歳。宮崎県立都城専修訓練校卒。趣味は旅行、音楽鑑賞。