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上海に現地事務所設立  明倫国際法律事務所    海外進出後のフォロー強化


 明倫国際法律事務所(福岡市中央区天神1丁目、田中雅敏代表弁護士)は12月16日、中国上海市浦東新区に現地事務所を設立する。
 同事務所ではこれまで、クライアントの海外進出や取引における契約書の作成、現地の法律や規制のリサーチ、交渉の立会といった業務を行い、海外進出後も現地の提携法律事務所と共同で法務や行政対応、契約書関連業務などを手掛けていたが、国内と同レベルのサービスを受けたいという声が高まり、今回の開設に至った。事務所名は「明倫国際法律事務所 上海オフィス」。オフィスビル「華能聯合大厦」31階に入居する現地の「協力律師事務所」内に事務所を置く。
 新里浩樹弁護士が常駐し、同事務所のスタッフや現地弁護士からの協力を得ながら業務を進める。顧問料は月額7万5000円でスタートし、状況に応じて現地弁護士と連携し、海外進出の枠組み作りから事業を軌道に乗せ、維持するところまでワンストップでフォローできる体制を構築する。来年秋をめどにシンガポールに事務所を構える予定で、将来的にはASEANに一カ所ずつ現地オフィスを開設し、東~東南アジア全域をカバーする計画。
 田中弁護士は「日本にいる時と同じように、気軽に現地の制度や法律に精通した専門的なサービスを九州の中小企業でも低額で受けられる。当事務所のフォローでリスクを極小化させ、安心して、長期的に成功する進出を果たしてもらえると確信している」と話している。
 協力律師事務所は上海大手の総合法律事務所。1998年12月設立。弁護士100人、弁理士17人、パラリーガル80人が在籍する。拠点数は中国内7、海外2。明倫国際法律事務所は2010年1月設立。弁護士13人、パラリーガル1人、事務スタッフ13人が在籍する。