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上半期倒産数、前年比29%増の164件 帝国データバンク


建設業10年ぶり増加に

帝国データバンク福岡支店(福岡市中央区舞鶴)がまとめた2019年度上半期(4月~9月)の倒産件数は164件で、前年同期比29・1%増となった。
長く減少基調だった倒産件数が増勢基調に反転。全体としては小規模倒産が中心ながら、建設業で09度上半期以来10年ぶりの増加となったことが注目される。これまで、福岡県企業は旺盛なインフラ整備や「天神ビッグバン」などの都市再開発事業のほか、訪日観光客の消費に支えられて安定した成長性を示してきた。しかしながら、今後は金融機関の不動産向け融資スタンスの消極化や、日韓関係悪化による訪日韓国人客の減少のほか、消費税率引き上げ後の個人消費減少の影響などリスクを内包しており、倒産は緩やかに増加していく可能性が高まってきた。

2019年11月6日発行