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三池レアメタル工場の生産能力を30%増強 東京の三井金属鉱業


来年7月稼働予定

非鉄金属メーカーの三井金属鉱業㈱(東京都品川区大崎1丁目、西田計治社長)は9月14日、機能粉事業部三池レアメタル工場(大牟田市唐船)で生産している酸化セリウム系研摩材「MIREK™(ミレーク)」の生産能力を30%引き上げると発表した。

同工場敷地内にラインを新設し、生産能力を現行の180t/月体制から240t/月体制へ増強する。稼働開始予定は来年7月。酸化セリウム系研摩材「MIREK™」は同工場の主力製品の一つで、ハイエンド分野での酸化セリウム系研摩材として市場シェア1位を獲得している。このたび新たに高精細用途に適応した「HL」シリーズをラインナップに追加。同シリーズは液晶ガラス基板やハードディスクガラス基板、フォトマスク、光学ガラスやレンズ用など幅広い用途でハイパフォーマンスを発揮する研摩材として顧客から高い評価を受けている。同社は「特に昨今の液晶テレビの大型化などを背景として需要が大幅に増加していることから今回の増強を決めた」と話している。

同社は1950年5月設立。資本金421億2946万円。2017年3月期連結売上高は4363億3000万円。連結従業員数1万1630人(17年3月末)。

2017年10月3日発行