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三井物産がTOBで五洋食品産業を子会社化 ストライク調べ


週刊経済2021年11月23日発行

10月度の九州・沖縄のM&Aは2件

М&A仲介の㈱ストライク(東京都、荒井邦彦社長)が調べた10月の九州・沖縄地域に関連するM&Aの案件数は、三井物産㈱(東京都千代田区、堀健一社長)と、ヤマシタヘルスケアホールディングス㈱(福岡市博多区下川端町、山下尚登社長)による2件で、取引金額は13億9900万円だった。
三井物産は10月15日、東京プロマーケット上場で冷凍洋菓子製造の五洋食品産業㈱(糸島市)に対して、TOB(株式公開買い付け)を実施し子会社化すると発表した。五洋食品の前社長で第2位株主の舛田圭良氏の所有株式12・96%を除く、全株式(87・04%)を取得し非公開化。買付代金は13億8212万円。三井物産は高付加価値の冷凍スイーツへの関心がアジア・太平洋市場で高まっていることなどを踏まえ、海外展開の拡大につなげる。
またヤマシタヘルスケアホールディングスは、病院向け予約ソリューション事業を手がける持ち分法適用関連会社の㈱イーディライト(福岡市博多区博多駅東2丁目、喜多弘治社長)の株式32%を追加取得し、子会社化すると発表。現在34%の持ち株比率を66%に引き上げる。取得価格は1700万円。イーディライトとの協業の成果が確認できたことなどから、子会社化によって一層の相乗効果を引き出すのが狙い。