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七隈線天神南―博多間、2023年3月開業へ 福岡市


週刊経済2022年1月18日発行

陥没事故影響し当初予定から2年遅れ

福岡市は1月7日、高島宗一郎市長の定例会見で、延伸工事が進む地下鉄七隈線の天神南―博多間について、2023年3月に開業予定であることを明かした。同事業について、具体的な開業時期が示されたのは初めて。
同区間は約1・4㎞の延伸事業。従来、七隈線と空港線の乗り換えの際には天神南駅から天神駅まで、十分程度の徒歩での移動が必要だったが、延伸後は最西端の橋本駅から博多駅までが直通する形となる。建設費は約587億円。工事は2014年に起工し、当初は2020年度の開業予定だったが、2016年に博多駅前での延伸工事中に発生した陥没事故の影響でスケジュールが大幅に延期。昨年7月に2022年度中の開業予定であるという見通しが示され、同時に祇園町に新設する新駅の名称を「櫛田神社前」に決定したと発表されていた。
同日の会見では、櫛田神社の「銀杏(ぎんなん)」の葉と、博多祇園山笠の「舁き縄(かきなわ)」を組み合わせた、櫛田神社前駅のシンボルマークも発表された。高島市長は「やはり陥没事故というものが発生して以降、掘削などの工事においては安全に最大限気を配りながら掘り進め、昨年12月に掘削に関わる作業はおおむね完了し、開業のめどが立った」と説明。「延伸開業を機に、天神の南側の価値が底上げされていく見通しもある。新たな人の流れ、開発の流れが生まれていくと予想できる」と話している。