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七隈線の新車両「3000A系」が運行開始 福岡市


週刊経済2022年2月15日発行

1編成12億円、抗ウイルス材や防犯カメラも

福岡市交通局は2月9日、市営地下鉄七隈線の新型車両「3000A系」の運行を開始した。
博多―天神南間の延伸に合わせた新型車両で、車両の更新は2005年の七隈線開業時に投入した3000系以来。橋本車両基地で2月4日、メディアへ新車両が公開された。新車両の外観デザインは、水色と黄色のラインが入っている点が特徴で、内装には博多織の「五色献上色」を採用。感染対策強化の観点から、手すりや座席には抗ウイルス剤を使用したほか、現行車両より座席数を減らし、出入口付近のスペースを拡大。立ち座りしやすい座面の高いシートや液晶画面の案内表示なども導入した。また、電車内における殺傷事件等の犯罪が頻発していることも受け、車内には初となる防犯カメラも採用した。車両費は1編成(4両)辺り約12億円。延伸開業までに4編成を逐次投入していく。
今後、新車両の仕様に合わせ、従来の七隈線車両の改修も進めていく計画という。七隈線の延伸区間は、2022年3月に開業予定。