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七夕揮毫祭で安部アキラ水産会長が「魚」を大書 筥崎宮


週刊経済2021年7月20日発行

2年ぶり伝統行事を催行

日本三大八幡の筥崎宮(福岡市東区箱崎1丁目、田村邦明宮司)は7月7日、巨大な和紙に地元名士が自ら決めた漢字を揮毫し奉納する「七夕揮毫祭」を実施した。
筥崎宮に祀られている応神天皇の時代に漢字などの文化が多く伝わったとされ、七夕の日に御神前に大字を奉納することで子どもたちの学業向上や博多の文化や発展を願うもの。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、2年ぶり64回目となった。今年の奉仕者は安部泰宏㈱アキラ水産会長。同社関係者や歴代揮毫者が参列し神事を執り行った後、長さ3メートル、重さ10キロの竹と稲わらを束ねて作られた大筆を抱え上げ、35畳分の大きな和紙に書をしたためた。安部会長が選定した漢字は「魚」。選定理由に「1918年、祖父が明百貨店を創業して以来、鮮魚の小売り、仲卸を生業として魚とともに歩んだ人生。放生会を執り行う筥崎宮で揮毫神事を奉納できることは魚への何よりの供養になる。コロナ禍で飲食店の営業自粛で魚の売り上げも低迷しており、早くコロナの収束を願い、災いを祓う気持ちで書に思いを込めた」と話している。
安部会長は福岡市中央区出身、1939年3月29日生まれの82歳。福岡大学付属大濠高校卒、57年4月高木商店入社。59年4月明商店入社。76年4月㈲明商店代表取締役。89年4月㈱アキラ水産に組織変更。2020年1月㈱アキラホールディングス代表取締役CEO。同年4月㈱アキラ水産会長。趣味はゴルフ。  組合関係は、1977年5月福岡市鮮魚仲卸協同組合理事。89年5月同専務理事。91年5月同副理事長。92年5月全国水産物卸組合連合会理事。97年6月福岡市鮮魚仲卸協同組合理事長、九州地区水産物卸組合連合会会長、全国水産物卸組合連合会副会長。21年5月福岡市鮮魚仲卸協同組合会長。
表彰は、福岡市長表彰、農林水産省食品流通局長表彰、福岡県知事名誉賞、福岡県中小企業団体中央会表彰、大日本水産会水産功績者表彰、05年春の褒章藍綬褒章、交通栄誉賞緑十字銅賞、農林水産省総合食料局長感謝状。九州管区警察局長・九州交通安全協会会長連名表彰。福岡県中小企業団体中央会表彰。2011年春の勲章旭日双光章。中小企業団体全国大会表彰。中小企業団体中央会 中小企業庁長官賞。交通栄誉賞緑十字銀賞。自衛隊福岡協力本部功労賞を受賞している。