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ワーケーションにおけるパーソナルモビリティの実証実験 KNT九州


SDAと共同で

旅行代理店地場大手の㈱近畿日本ツーリスト九州(以下KNT九州、福岡市博多区綱場町2丁目、野崎佳政社長)は10月16日、ウェブマーケティング事業、シェアオフィス運営の㈱スマートデザインアソシエーション(以下SDA、同市西区今宿駅前1丁目、須賀大介社長)と共同でワーケーション(リゾート地や帰省先などで休暇をかねてリモートワークをすること)の休暇時間におけるパーソナルモビリティ(主に1人乗りの電動車)の実証実験ツアーを開始した。期間は2021年2月28日まで。
糸島エリアでのワーケーションにおける休暇部分で交通手段が限られる中、移動手段にパーソナルモビリティを取り入れ、移動や観光にどの程度役立つかや、利用者のニーズなどを検証する。ツアー名称は「海も山も糸島の自然を大満喫!パーソナルモビリティ周遊ツアー」。トヨタの3輪タイプの超小型電気自動車「TOYOTA i-ROAD」や、トヨタ車体製の4輪タイプの超小型電気自動車「COMS」を貸し出し、JR今宿駅を起点に玄海国定公園や糸島半島地区など周辺エリアの移動や観光に活用してもらうという。価格はTOYOTA i-ROADに乗車し、糸島の酒蔵「杉能舎」へ行く1・5時間のコースが2900円(税込)。COMSに乗車し同コースを周る場合は1700円(税込)など。糸島の酒蔵「杉能舎」では、日本酒や地ビールなどの買い物やノンアルコールの甘酒の試飲に加え、併設するパン工房で酒粕や酵母菌を活用した酒粕ベーグルや、酒まんじゅうなどの食事ができるという。KNT九州とSDAがツアーを企画し、SDAがツアーの運営も手掛ける。KNT九州は「休暇の部分において、パーソナルモビリティを活用し楽しんでもらいたい。TOYOTA i-ROADは市場に出回っておらず希少性が高い。杉能舎ではピザやウインナーなどの食事ができるビール工房や、酒造資料館も併設されている。今後検証で得たデータをワーケーション企画に役立てていきたい」と話している。

2020年11月3日発行