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ワクチン開発のVLPTに出資 FVP


週刊経済2023年9月12日発行号

久留米にワクチン製造拠点

㈱ふくおかFG傘下の㈱FFGベンチャービジネスパートナーズ(FVP、福岡市中央区天神1丁目、吉田泰彦社長)は運営するファンドを通じてワクチン研究開発のVLP Therapeutics(VLPT、本社米国)と子会社のVLP Therapeutics Japan㈱(東京都港区、赤畑渉社長)に出資した。
FVPのほか計4社による同社への第三者割当増資。同社では米国で進めているがん治療ワクチン、マラリア、デング熱などの感染症領域の予防ワクチン研究開発の加速、久留米市で2024~25年の稼働開始を目指している治験用ワクチン製造拠点の整備費などにあてる。
同社は2013年設立。がんに対する治療ワクチンとマラリア、デング熱などの感染症に対する予防ワクチンの研究開発を進めており、子会社のVLPTジャパンは国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)と厚生労働省の支援により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などに対するワクチンを国内数機関と共同研究開発している。FVPでは「今後、治験薬の製造拠点が九州にも設置され、ワクチン開発もより一層加速していくことを期待している」と話している。