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ワクチン接種への期待感などで3業種の業況改善 ひびしん中小企業景気動向調査


週刊経済2021年8月24日発行

製造、不動産業は悪化

福岡ひびき信用金庫(北九州市八幡東区尾倉2丁目、井倉眞理事長)が3カ月ごとに実施する取引先中小企業の全産業景気動向の業況判断DI(「好転」―「悪化」/2021年4月~6月期)は、前期差なしのマイナス25・4と横ばいだった。
高齢者や医療従事者へのワクチン接種が進み、人流の活発化に期待などで、3業種の景況が回復傾向だったものの、原材料価格が高騰した製造業や、販売、仕入価格が上昇した不動産業で業況が悪化した。
業種別では製造業が11・5ポイント悪化のマイナス27・9、不動産業が3・2ポイント悪化のマイナス3・2と、マイナス幅が拡大したものの、サービス業が13・9ポイント改善のマイナス36・1、卸売業が4・2ポイント改善のマイナス38・2、建設業が4・2ポイント改善のマイナス4・2と3業種で業況が改善した。なお、小売業は前期差無しのマイナス38・2と横ばいだった。
取引先の動向把握、および経営情報の提供を目的に実施しているもので、製造業61社、卸売業34社、小売業55社、サービス業36社、建設業48社、不動産業31社の計265社に聞き取り、回答率は100%だった。