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ローカル5Gを増幅中継する実証実験 九州工業大学
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週刊経済2022年7月5日発行
QTnetなど3社と連携し
国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、三谷康範学長)は7月1日、同所の戸畑キャンパス内で「レピータを用いたローカル5G増幅中継」の実証実験を開始した。
ローカル5Gで利用可能な電波の一つであるミリ波は、建物内やその影などでは電波が届きにくいため、電波を増幅し広範囲に再放射する装置で中継局の役割を担う「レピータ」を使い、電波が届かない場所の改善効果などを民間企業3社と検証する。同大学では、㈱QTnet(福岡市中央区、岩﨑和人社長)と2020年11月からローカル5Gネットワークの実証実験を進めており、キャンパス内に基地局3基を設置。今回はQTnetに加え、「レピータ」の開発を進める受信関連、通信関連機器メーカーのDXアンテナ㈱(神戸市西区、長代輝彦社長)と、無線局免許取得事業などの㈱スリーダブリュー(横浜市都筑区、植田敦社長)と連携し、「レピータ」の性能調査や、速度低下など電波伝搬フィールド測定などを実施する。実験期間は約1カ月間。同大学では「産学連携した共同研究を進め、5Gを活用した社会課題の解決や新サービスの創出を目指したい」と話している。