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ロボット開発のF.MEDに出資 FVP


週刊経済2024年7月24日発行号

 新製品開発に投資

㈱ふくおかFG傘下の㈱FFGベンチャービジネスパートナーズ(FVP、福岡市中央区天神2丁目、吉田泰彦社長)は運営するファンドを通じて、顕微外科手術などのロボット開発のF.MED㈱(福岡市博多区中洲5丁目、下村景太代表取締役)に出資した。
FVPのほか計7社による同社への総額4億3千万円の第三者割当増資。今回調達した資金は製品の開発に加えて、医療機器承認取得に向けた試験の実施や組織の拡充等に活用される。
同社は2021年3月設立。資本金9300万円。同社が開発するマイクロサージャリー支援ロボットは、リニアモータを活用した微細作業用マニピュレーターを搭載しており、手振れを制御しながら精密な手術操作を支援。これにより、手術の安全性と成功率を向上させることが期待されている。また、このロボットは、訓練期間を大幅に短縮することで、より多くの医師がマイクロサージャリー(顕微外科手術)を実施することができる。FVPでは「同社は九州大学の成果を受け、設立以降着実に開発を進展させている。九州・福岡から生まれた画期的な医療テクノロジーをグローバルに展開されることを心から期待し、今後も引き続き支援していきたい」と話している。