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ロボット・半導体の産学官組織を統合  県ロボット・システム産業振興会議    会長に津田純嗣安川電機会長兼社長


 産学官組織の「福岡先端システムLSI開発拠点推進会議」と「ロボット産業振興会議」は9月2日、ANAクラウンプラザホテル(福岡市博多区)で統合総会を開き、「福岡県ロボット・システム産業振興会議」として発足した。会長には津田純嗣株式会社安川電機会長兼社長が就任した。
 産業界、大学、行政が連携し、ロボットや半導体関連の新たな技術開発や産業創出を推進する目的。当面は、医療福祉、エネルギーマネジメントシステム、食品・農業をターゲットに開発支援に取り組む。総会後には、7月に経済産業省に新設されたロボット政策室の安田篤室長が「『ロボット革命』の実現に向けて」のテーマで、日本の現状や今後期待される市場、直面している課題について講演したほか、医療福祉関連機器分野に参入している7社が開発事例を発表した。津田純嗣会長は「福岡県には、300を超える関連企業や大学が集積しており、ロボット・半導体の分野で高いポテンシャルを持っている。近年では福祉用揺動ベッドなど、製品化へのスピードアップの実績も生まれている。出口側を捉え、ニーズの高い医療福祉、エネルギーマネジメント、食品の分野で開発を支援していきたい」、顧問に就任した小川洋県知事は「わが国では、ロボット新戦略に基づいた取り組みが始まっている。時代の潮流を捉えた取り組みを進めていきたい」とあいさつした。
 福岡先端システムLSI開発拠点推進会議は2001年2月設立。会員数は306。ロボット産業振興会議は2003年6月設立。会員数は400。