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レンタカー事業で米「Avis」の国内総代理店契約 イデックスオート・ジャパン


デュアルブランドを5年で12店計画

石油製品販売大手の㈱新出光の子会社で自動車事業の㈱イデックスオート・ジャパン(略称IAJ、同市東区多の津3丁目、髙田敏道社長)は、世界三大レンタカー会社の1社、米エイビス・バジェット・グループ社と従来の「バジェット」ブランドに加えて、プレミアムブランド「Avis(エイビス)」の国内総代理店契約を結び、4月からデュアルブランドの店舗展開を開始した。
これは親会社の新出光が従来グループの中心だった燃料事業とともに、IAJを中核とした自動車関連事業の成長戦略を加速させる一環。生活環境の変化やインバウンド客の増加などに伴いレンタカー需要が拡大する中、世界約170カ国で5500店舗を展開し、業界の中でも顧客ロイヤリティが高いトップブランドに数えられるAvisも展開することで、特に今後も増加が予想されるインバウンド需要を取り込む。Avisは特にアジア地区で16カ国に展開しており、アジアでの認知度はバジェット以上に高いという。東京五輪に向けて訪日外国人のさらなる増加を見据え、デュアルブランド「エイビス・バジェット・レンタカー」を5年間で全国の主要空港12カ所に出店する計画。
4月21日に北海道のバジェット・レンタカー新千歳空港店を「エイビス・バジェット・レンタカー新千歳空港店」と改称し、国内初となるデュアルブランドでの運営を開始したのをはじめ、5月19日に福岡空港国際ターミナル店をオープン。6月23日に成田空港店、7月20日に鹿児島空港店のオープンを予定している。
IAJは2011年10月にイデックスグループの自動車関連事業を統合し発足。資本金は1億円で、新出光が100%出資。従業員は190人。「バジェット・レンタカー」の日本総代理店として全国に直営・FC展開するレンタカー事業を中核に、中古車や輸入車販売、保険など自動車関連のサービスをワンストップで提供する。子会社にメルセデス・ベンツ正規販売店運営の㈱シュテルン福岡や㈱バジェット・レンタカー四国を持ち、今年3月には新出光の子会社で福岡、佐賀両県で給油所(SS)を展開する㈱イデックスリテール福岡を完全子会社化。新出光が進める顧客のカーライフ全般を支えるSSへの変革に向けた新たなビジネスモデル構築を主導する。

2018年6月5日発行