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レストランフロアで鹿児島県産食材フェア JR博多シティ
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週刊経済2021年9月28日発行
JR九州の新幹線輸送サービスを活用
㈱JR博多シティ(福岡市博多区博多駅中央街、前田勇人社長)は9月17日から、9階・10階のレストランフロア「シティダイニング くうてん」で、開業10周年を記念する「くうてんMONTH2021」を実施している。期間は10月17日まで。
2012年から、9月に9月10日(くうてん)にちなんだイベントを実施してきたが、昨年は新型コロナの影響で休止した。2年ぶりの開催となる今回は、全41店舗が参加。22店舗で910円・9100円の限定メニューを提供しているほか、九州新幹線全線開業10周年にちなみ、30店舗で鹿児島県産食材を使ったメニューを提供する。うち一部店舗では、JR九州が5月に開始した新幹線荷物輸送サービス「はやっ!便」で届く食材を使っている。最速2時間40分で鹿児島中央駅―博多駅間を結ぶため、鹿児島県産の養殖ブリ「さつま黒酢ぶり」や「鰤王(ぶりおう)」、福岡で出回ることが少ない「アオダイ」などの生鮮品を提供することが可能になった。水産物のほか野菜、酒など約19種類の食材を運ぶ。また、期間中は鹿児島県の協力で、「くうてん」の店舗利用者向けに特産品のプレゼントキャンペーンも実施している。
同社では「新型コロナの影響が続き、地域間の人の交流やイベントが減っている今、外食業を通じてできることを考えてきた。好きな時に、好きなものを食べに行くことにも制限がある中で、生産者と飲食店を結び、地域に貢献できれば」、JR九州では「新幹線の未活用スペースを活用し、博多駅・鹿児島中央駅で開催しているマルシェで販売する生鮮品や食品のほかに、電子部品など企業間の急ぎの荷物も運んでいる。朝どれの生鮮品も即日で届けられるスピードを強みに、さまざまなニーズに応えていきたい」と話している。