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リサイクルに向けた医薬品ボトル回収を開始 福岡県など3者
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週刊経済2022年12月13日発行
プラスチック資源循環へ
福岡県(服部誠太郎知事)と(公財)福岡県リサイクル総合研究事業化センター(北九州市若松区、中村崇センター長)、(公社)福岡県薬剤師会(福岡市博多区住吉2丁目、原口亨会長)は10月20日、リサイクルに向けた医薬品ボトルの回収を開始した。
今年4月に施行された「プラスチック資源循環法」に伴い、プラスチック資源循環にむけ薬局で使用後に廃棄されている医薬品ボトルの回収から再資源化に向けた実証事業を開始したもの。近年、薬局や病院では医薬品ボトルに入った薬を取り出し一包化して提供するケースが増加。使用済みのボトルを年間推計約80トン焼却処分しており、今回の事業でプラスチックの資源循環の仕組み構築を目指す。まず県薬剤師会が、福岡市薬剤師会東支部(福岡市東区)と久留米三井薬剤師会(久留米市、小郡市、三井郡)、八幡薬剤師会(北九州市八幡東区、八幡西区)に呼び掛けて回収を開始。約480の薬局で回収した医薬品ボトルは、地域の薬剤師会事務所などに保管し、その後プラスチック再生事業者で溶解・ペレット化。最終的に薬局で使用する調剤用トレーやピルケースなどへの再生を目指す。環境部循環型社会推進課では「全国に先駆けた取り組みとして資源循環の仕組みを構築していく。今年度、まずは100㎏を目標にボトルを回収し、ペレットの試作段階まで進めていければ」と話している。