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ラーメン店の海外進出を構想中 ZEN


ベトナムで模擬出店事業に参加

ラーメン店「清陽軒」を展開する㈱ZEN(福岡市中央区白金1丁目、古川秀希社長)は現在、ラーメン店の海外進出を視野にいれている。

同社は今年1月25日から2月4日の10日間、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催する「ベトナム(ハノイ)テストキッチン事業」に参加。ハノイ北部に位置するイオンモール「ロビンエン」の一画に設置された和風テイストの出店スペースで、現地の臨時スタッフ2人を含み、6人体制で運営。主に“味”と“価格”を調査対象とし、薄味・単価300円で運営した。

同事業は将来的にベトナムなどのアジア諸国で飲食店の開店を構想している企業を対象とした、期間限定の仮出店企画プログラムで、15年はタイ・バンコク、16年はベトナム・ホーチミンで実施されている。今回は国内40社から応募を受け、5社が選定された。同社は地場企業として唯一の参加となった。

吉田飲食部長は「現地の感覚や反応を肌で感じることができた。今回の実証では確認できなかった店舗出店の際の土地確保、長期的な売価と仕入れを見込んだ収支バランスなどの調査を進めていきたい」と話している。現段階では出店計画は具体化していないものの、今後、テスト事業の分析を進め、事業計画に生かしていく考え。

同社は97年2月設立。資本金は2000万円。従業員は155人。久留米市諏訪野町の本店のほか、鳥栖市轟木町、上益城郡嘉島町など計6店を出店している。

2018年2月20日発行